農機具中古買取で高値がつきやすい農機具と査定でチェックされるポイントを解説
2022/02/13
農機具は粗大ごみとして出すことはできないので、不要になったら「スクラップにかけて鉄くずにする」「廃品回収に依頼する」「買取に出す」の3通りの手段で処分できます。
中古品の売却はあまりよい価格がつきにくいイメージを抱かれがちですが、農機具なら意外と高値がつきやすい商品が多いです。
どんな農機具が中古買取で高値になるのか、査定でチェックされるポイントとともに解説します。
中古買取で高値がつきやすい農機具を解説
農機具によって買取相場が異なりますが、中には新品での購入価格を考慮しても比較的高値で買い取ってもらいやすい農機具がいくつかあります。
まずは中古買取で高値がつきやすい農機具について解説します。
馬力で相場が変わる「トラクター」
トラクターの買取価格はメーカーにあまり左右されません。馬力(パワー)で相場がある程度決まっているので、相場を基準に査定額が算出されます。
ちなみにトラクターの新品相場は馬力×100,000円が目安で、中古の販売価格は馬力×30,000~40,000円程度です。
ただし稼働時間が短いトラクターの場合は、馬力×70,000~80,000円程度で販売されます。
販売価格を基準に査定が出るので、意外と高値で買い取ってもらえるケースが多いです。
古いモデルでも高値がつきやすい「コンバイン」
国内メーカーのコンバインは20年以上前の古いモデルでも、比較的高値で買い取ってもらえる可能性があります。
コンバインはとくに広い土地が必要な穀物類を作る農家に需要があります。
手作業よりも遥かに効率よく作業ができるので、広い土地であるほど必要性が高くなります。
人気メーカーなら中古でも100万円以上の価格で買い取ってもらえるケースも。
比較的新しい機種はもちろんですが、正常に使えるのであれば古い機種でも査定額が高くなりやすいので、不要になったら売却することをおすすめします。
値崩れ知らずの「耕運機」
耕運機は新品でも数万円程度で購入できますが、状態がよいものや正常に使用できるものなら、あまり値崩れすることなく高値で買い取ってもらいやすいです。
とくにコンパクトで使いやすい耕運機は需要が高いので、意外な価格で買い取ってもらえるかもしれません。
高額買取されやすい人気モデル多数の「田植機」
田植機は使用場面が限られている農機具ですが、そもそもの販売価格が高値なので、比較的高い買取価格を付けてもらいやすいです。
とくに状態がよいものや人気モデルは、数十万円ほどで売れることもあるので、不要になったらまずは査定に出してみてはいかがでしょうか。
元値が高額だから中古も高い「スピードプレーヤー」
薬剤散布で使われているスピードスプレイヤーは、もともと数百万円ほどの価格で販売されているものなので、中古であっても相応の価格で買い取ってもらえます。
とくに国産メーカーは高価買取してもらいやすいです。
状態やモデルによっては新品に買い替えができるほどの買取価格が付くこともあるので、不要になったら古くなってしまう前に、なるべく早めに査定を依頼しましょう。
国産メーカーなら古い機種も売れる「除雪機」
雪国では欠かせない除雪機は、使用場面が限られるものの比較的高値が付きやすい農機具です。
国内メーカーであれば20年以上前の古い機種であっても、意外と高く売れることがあります。
故障していても買い取ってもらえる可能性が高いので、眠っている除雪機があれば査定に出してみるとよいでしょう。
人気メーカーは相場より高値がつきやすい傾向がある
農機具を販売しているメーカーの中でも、とくに人気のあるメーカーは相場よりも高く買い取ってもらえる傾向があります。
農機具によって各メーカーのシェア率は異なりますが、やはり有名メーカーであるほど高くなりやすいです。
・クボタ
・ヤンマー
・共立
・三菱
とくに農機具シェア率のトップ争いをしているメーカーや、海外向けブランドも展開しているメーカーは高くなる傾向があります。
たとえ壊れてまったく動かなかったとしても、部品としての価値があるので、人気メーカーの農機具が倉庫に眠ったままになっているのであれば、査定に出して売却を検討してみてはいかがでしょうか。
農機具買取で査定の際にチェックされるポイント
農機具を売却する際に必ず査定を行います。
査定で評価されるポイントは業者によって異なりますが、チェックされるポイントは基本的に同じです。
農機具買取で査定の際にチェックされるポイントについて、それぞれの項目別に解説します。
農機具のメーカーとモデル
自動車やバイクは同じようなスペックであっても、メーカーやモデルによって買取金額が変わります。
農機具も同じで、モデルやメーカーごとに評価が異なり、中にはスペックよりも買取価格に大きな影響を与えることも。
そもそもモデルで相場が決まっている農機具が多いので、査定の際にはまずメーカーとモデルがチェックされます。
農機具の状態
相場が高い人気モデルであっても、状態によっては買取価格が相場よりも高くなることもあれば低くなることもあります。
農機具の状態は以下のような部分が査定でチェックされます。
傷や凹みの有無 | 少ないほど高くなる |
外装 | 汚れの有無などを確認 |
稼働時間(アワメーター) | 寿命の参考になる部分。稼働時間が少ないほど高くなりやすい。 |
部品 | 部品がすべて揃っているかなどを確認 |
農機具によってはさらに細かな部分がチェックされることもあります。
タイヤの状態
トラクターやコンバインなどタイヤが付いた農機具はたくさんありますが、共通している点はあまりアスファルトの上を走行しないことです。
硬いアスファルトで削られることが少ないので、10年以上もタイヤやキャタピラを交換しないことも多々あります。
消耗が少なくタイヤが長持ちする理由から、農機具のタイヤやキャタピラの交換費用は、一般的な自動車などに比べると高額になりやすいです。さらに中古品もあまり出回らないので、基本的に新品との交換になります。
そして交換費用が高額であるがゆえに、タイヤの消耗が大きい、ゴムが劣化しているなど交換時期が近い状態の場合、買取価格に大きな影響を与えてしまうことも。
タイヤの状態は買取価格に直結する重要な部分なので、査定の際には必ずチェックされます。
正常な動作ができるか
正常に動作するかどうかも農機具を査定する際に重要なチェックポイントです。
故障をしていても基本的には買い取ってもらえますが、やはりできれば修理や分解を行わずに中古販売した方がコストが抑えられるので評価がよくなります。
また動作確認だけでなく、オイル漏れやエンジンのかかり具合、揺れの大きさなど農機具の動作に関係するさまざまな部分を確認します。
オプション、メンテナンスの有無
農機具によっては自身でオプションを追加して使いやすくできるものがあります。また故障をしても修理を行えば長く使えるのも農機具の特徴です。
とくにメンテナンスの有無は見た目以上に重要視される場合もあるので、長く使われてきた農機具ほどメンテナンス履歴が大きく価格に影響します。
やはり定期的にメンテナンスを行っていた農機具の方が、あまりメンテナンスを行っていない農機具よりもよい評価になる傾向があります。
もし修理やメンテナンスの履歴がわかるような領収書などがあれば、査定の参考になるので合わせて用意をしておくとよいでしょう。
農機具をより高く売るためにやるべきこと
高値がつきやすい農機具はいろいろありますが、さらに査定額アップにつなげられる方法があります。
ではより農機具を高く売るためにやるべきことを解説します。
汚れを落として綺麗に掃除をすれば正しい評価につながる
農機具はあまり外装を重視されないものの、やはり汚れを落として綺麗な状態にしておいた方が、よい査定結果になる可能性が高くなります。
農機具によっては汚れで細部を確認できず、正しい評価ができないこともあるので、正しい評価につなげて損をしないためにも、農機具をあらかじめ綺麗にしておくことをおすすめします。
ただし注意しなければならないのは、掃除は汚れを落とす程度に済ませておくことです。
綺麗にするとどうしても傷や凹みが気になってしまいますが、自己判断で修復してしまうのはかえって評価が低くなったり、コストパフォーマンスが悪くなったりすることがあるので気をつけてください。
汚れを落とすだけなら積極的にやるべきですが、余分な手を加えるのは悪い評価につながる可能性があるので注意しましょう。
ほかの農機具や付属品もいっしょに売却する
不要な農機具がほかにもある場合はいっしょに査定に出すと、相場よりもやや高めの価格を付けてもらいやすくなります。
またカバーや延長コードなど、農機具の付属品なども一式揃えておくとなおよい評価をもらいやすいです。
農機具をまとめて売ると高値がつきやすくなる理由は、1度に複数の農機具を査定した方が出張にかかる費用を抑えられるからです。
数が多いほど買取価格に上乗せされやすいので、査定を依頼する際に複数の農機具を売却したいことを伝えてください。
不要になった農機具は処分ではなく買取へ
もしも不要になった農機具があれば、どんなものでも処分する前に買取へ出しましょう。
意外と高値がついて臨時収入につながるかもしれません。とくにもともとの新品価格自体が高値だったり、人気メーカーのモデルだったりすると高くなりやすいです。
なお査定で見られる部分はどの業者も基本的に同じですが、重視する点が違うので、同じ農機具でも業者によって買取価格が変動します。
不要になった農機具がどのくらいの価格で売れるのか知るために、まずは中古買取業者に査定を依頼をすることから始めましょう。