運搬車買取相場は買い取り業者によって大きく異なる。｜失敗しない売却方法

さまざまな場面で使われる運搬車は、農機具の中でも需要が高く買い手が見つけやすい傾向があります。

もし使わずに放置されている運搬車があれば、ぜひこの機会に買取に出してみてはいかがでしょうか。

しかし下調べをせずに、運搬車を買取に出してしまうと失敗や損をしてしまう可能性があります。

なぜなら運搬車の買取相場は、査定を行う業者によって大きく異なるからです。

業者によって買取相場が異なる理由について、失敗しない売却方法とともに解説します。

業者によって運搬車の買取相場はどれくらい違うのか

運搬車の買取価格の相場は業者によって異なります。

以下はインターネット上で公開されている、運搬車の買取実績を参考にした相場の一例です。

モデル	業者A	業者B
デリカDAM-170	220,000円	500,000万円
セルフローダー	30,000円	97,000円
ホンダ力丸HP400	35,000円	20,000円

 

以上のように同じ車種でも業者によって買取相場が変動します。

桁が大きくなると50～100万円ほど差が出るケースもあるので、よく査定額を比較することをおすすめします。

業者によって買取相場が大きく異なる理由

運搬車の買取価格は業者によって大きく異なります。

同じ車種でも業者によって差が出る理由は、業者によって得意不得意があり、重要視するポイントが異なるからです。

では業者によって買取相場が大きく異なる理由について解説します。

査定時の評価ポイントは基本的に同じ

買取業者によって買取相場は変わりますが、査定時に評価されるポイントは基本的にどこも同じです。

主な査定項目は以下の5点です。

・車種、グレード
・年式
・走行距離
・ボディカラー、モデル
・傷や凹みなどの状態

どの業者に査定を依頼しても、評価ポイントは基本的に変わりません。また同じ業者でも査定士によって評価ポイントが変わることもありません。

ただし業者によって「新しい方が評価が高くなる」「古いけど海外人気があるから評価が高くなる」など、重要視するポイントが違います。

そのため、確認するポイントは同じでも買取相場が変動して大きな差が出てしまいます。

管理コストによって買取価格が変わる

業者によって買取価格が大きく異なるもうひとつの理由が、販路と管理コストです。

店頭やインターネットなど、業者によって買い取った中古の運搬車を販売する方法は異なりますが、どんな形であっても売れるまでの間、保管し続けなければなりません。

また保管している間は汚れたら綺麗に掃除したり、不具合が生じたら修理したりなどさまざまなコストがかかります。

どのくらいの管理コストがかかるのか算出したうえで、買取価格が決まるので、管理方法や修理に関するノウハウが異なれば、その分業者によって買取価格が変わります。

業者の販路も買取価格に大きく影響する

業者によって買い取った運搬車の販売方法が異なりますが、販売方法が違えば次の持ち主のもとに引き渡されるまでに関わる人の数も変わります。

以下は買い取ってから次の持ち主に渡るまで、どのくらいの人が関わるのかを示した例です。

査定士→点検や修理、仕上げを行う人→ネットに情報をアップしたり店頭で販売をする人→商品を新しい持ち主のもとへ配送する人

販路がもっとシンプルな業者もあれば、さらにたくさんの人が関わるケースもあります。

関わる人や業者の数が多ければ多いほど、中間マージンやコストが変動し買取価格にも反映されます。

また業者によっては国内だけでなく、海外にも販路を持っている業者なら国内で人気がないモデルでも、高く買い取ってもらえる可能性が高いです。

国内外では需要が異なるので、違う販路を持っていればどこに付加価値を感じるかも変わってきます。

業者の持つ販路は、付加価値とコストの両面から買取価格に影響するので、同じ運搬車でも買取価格が大きく変わる可能性があります。

運搬車を損や失敗せずに売却する方法

運搬車など金額が大きいものの買取には、「本当ならもっと高く売れるはずだった…」という失敗が多く見られます。

後悔をせず、損や失敗をできるだけ回避して運搬車を売却する方法について解説します。

まずは運搬車の買取相場を調べること

実際に運搬車を査定に出す前に、まずは売りたい運搬車の買取相場を調べましょう。

なぜなら業者が出した査定金額が、適切な金額かどうか判断できないと損をしてしまう可能性があるからです。

中古車販売業者や農機具買取業者のホームページから、査定シミュレーションをしたり、買い取り価格例を確認したりすることで、おおよその買い取り相場が見えてきます。

またネットオークションの落札や入札の価格を確認するのもよいでしょう。

だいたいでいいので、どのくらいの価格で売れるか理解しておけば、適切な金額で査定されているかどうかを把握することができます。

下取りではなく買取に出すこと

不要になった車を売却する方法には、大きく分けて「下取り」と「買取」の2通りの方法がありますが、なるべく高く売却したいのであれば「買取」がおすすめです。

下取りは新しい商品の購入を前提として、販売店が古い運搬車を買い取る仕組みなので、スムーズに取引できる一方で価格交渉しにくく、買取で提示される金額よりも安くなる傾向があります。

一方買い取ってもらう場合、業者側の買取意欲が高いため、下取りよりも査定金額が高くなる傾向があります。

金額交渉や他社との比較もしやすいので、なるべく高く売却したいのであれば、下取りではなく買取に出しましょう。

農機具専門の買取業者に査定を出してもらうこと

業者によって販売経路や車両の管理コストが異なり、重要視するポイントも違うので、同じ運搬車でも査定額が大きく変わります。農機具の知識が疎い場合数十万以上の差がでるケースもあるので、農機具専門の買取業者に査定を依頼して金額を比較するとより高額で売却できる可能性が高くなります。

減額の可能性があるので契約書にしっかり目を通すこと

運搬車の買取が決定したら、実際に売却してしまう前に契約書にしっかり目を通してください。

なぜなら査定を出したあとでなにかと理由をつけて減額を行い、相場よりも安く買い取ろうとする業者があるからです。

契約書をよく読んで減額の可能性についての記載がないかしっかり確認してください。

万が一契約書に減額について触れている項目がある場合は、実際に契約を交わす前にきちんと実際の買取価格を確認してください。

運搬車を高額買取してもらうためのコツ

運搬車を少しでも高額で買い取ってもらうためには、いくつかのコツがあります。

では運搬車を高額買取してもらうためのコツについて詳しく解説します。

運搬車の動作確認を行う

査定に出す前に、まずは運搬車が正常に動くか確認してください。

業者は実際に出張して査定を行う前に、電話やお問い合わせフォームから得た情報をもとに、ある程度の査定額を算出します。

もし電話やお問い合わせフォームから査定を依頼する際に、「最近動かした」という事実を伝えれば、比較的高い査定額を出してもらえます。

出張査定は立ち会いが必要なので、売る側も時間と労力がかかる部分です。余計な労力をかけずに効率的に高価買取を狙うなら、まずは動作確認を行ってしっかり運搬車の状態を把握しておきましょう。

洗車や清掃をして綺麗な状態にする

査定額が大きくアップするわけではありませんが、できるだけ洗車や掃除をして綺麗な状態にしておくと、よい評価につながる可能性があります。

たとえば中古でゲーム機を購入する場合、同じくらい使用感があっても、汚れが残ったままのものよりもきちんと綺麗で清潔感のあるものの方が選ばれやすいです。

運搬車の評価も同じで、見た目が綺麗な方が評価が上がり買取価格が高くなる可能性があります。

なお傷や凹みなど修理が必要な部分は、修理にかかった費用を上乗せするほど買取価格が上がることはないので、単純に掃除をして清潔で綺麗な状態にするだけでOKです。

付属品やオプション品は揃えておく

もし付属品やオプションで追加した部品などがあれば、いっしょに売却すると査定金額が上がりやすいです。

とくに純正のパーツは査定時の評価が高くなるポイントなので、使用せずに眠ったまま放置されている付属品はすべていっしょに売却してしまいましょう。

また購入時に付いていた取扱説明書や保証書、スペアキーなども付属品になるので、きちんと揃えておいてください。

運搬車以外で売りたいものがあったらまとめて査定してもらうのもおすすめ

付属品やオプションだけでなく、運搬車以外にも売りたい農機具などがあればいっしょにまとめて査定してもらいましょう。

業者の出張査定で売り手側に費用が要求されることはほとんどありませんが、業者側は移動にかかる費用や人件費などのコストがかかっています。

たとえば1回の出張査定に3,000円のコストがかかり、運搬車を30,000円で買い取った場合、1回の仕入れに33,000円かかったことになります。

しかし運搬車に加えて農機具を2点査定に出し、それぞれ30,000円で買い取った場合、1回の仕入れ金額は31,000円に。

1度にたくさんの農機具を査定に出せば、その分の出張査定にかかるコストが減るので、浮いた分のコストが買取価格に反映されて、相場よりも高く売れる可能性が期待できます。

評価ポイントは同じでも重要視する部分やコスト面で買取相場が変わる

運搬車の買取価格は査定する業者によって大きく異なります。

基本的な査定のポイントはどの業者もほとんど同じであるため、各業者の得意分野や特徴などを調べて依頼する業者を決めましょう。

また少しでも買取査定の評価を上げるために車内外の清掃を忘れずに行ってください。

業者によっては故障して動かない運搬車でも買い取ってもらえる場合があるため、まずは無料査定だけでも試してみましょう。