耕運機の買取手続きの流れを解説|ホンダ・ヤンマー・クボタ大手メーカーの買取相場

2022/02/13

野菜づくりなどで畑を整える際に活躍する耕運機。家庭菜園から本格的な農業まで、幅広い場面で活躍しますが、モデルによってパワーや対応できる範囲が異なるので、規模に合わせて耕運機を購入する必要があります。

規模の変化によって不要となった耕運機は、そのまま放置や廃棄をするのではなく、まだ使えるうちに買取に出すことをおすすめします。

では耕運機はどのくらいの価格で買い取ってもらえるのでしょうか?

農機具の大手メーカーであるホンダ、ヤンマー、クボタの耕運機買取相場とともに、買取手続きの流れを解説します。

耕運機を買い取ってもらえる場所とは

耕運機はコンパクトで手軽に扱えるモデルから、大型の本格モデルまでさまざまなタイプがありますが、大きさやスペックに限らず買い取ってもらえる場所は同じです。

不要になった耕運機はどこで買い取ってもらえるのか、耕運機を売却できる場所について解説します。

スタンダードな買取場所は業者

もっともスタンダードな買取場所は農機具の買取を専門にしている業者です。農機具に関する知識が豊富で買取経験と実績があるで、本来の価値を考慮した適切な買取料金を提示してくれます。

耕運機は大きさによってはリサイクルショップでも売却できますが、相場よりも著しく低い買取料金を提示されるケースが多いので、リサイクルショップはおすすめできません。

損をせずになるべく高く売却するなら農機具の買取専門業者に依頼しましょう。

買い替え時に下取りを出す方法もある

耕運機を新しく買い替える場合は、下取りに出して新品購入代金に充てる方法があります。

耕運機のモデルや下取りの体制によっては買取を依頼するよりもお得になるケースがありますが、基本的には下取りよりも買取の方が高く売れます。

ただしなるべく手続きをスムーズに進めて、はやめに買い替えたい場合は、下取りの方がラクに手続きを進められるでしょう。

必要な人に直接売却するならネットオークションを使う

ネットオークションなら耕運機を必要としている人に直接売却することができます。

ネットオークションのメリットは、業者を介さないのでより高く売れる可能性があることです。購入者も業者より安く購入できるメリットがあるので、お互いにwin-winの取引ができます。

ただし配送や出品、連絡などすべて自分で行わなければならないうえに、「思っていたものとは違った」などクレームがきてトラブルに発展する可能性もあります。

ちなみにフリマアプリにも耕運機の出品はありますが、そもそもフリマアプリで耕運機を購入しようと検索する人自体が少ないので、ほとんどが売れ残っています。

自分の希望の金額で売るためにはいくらでも待てるような場合でないのであれば、フリマアプリで辛抱強く売れるのを待ち続けるよりもオークションで売ってしまった方が早いです。

耕運機の買取手続きの流れ|査定から売却まで

耕運機の買取手続きの流れ|査定から売却まで

たとえばリサイクルショップの場合は不用品を持ち込めばその場で買い取ってもらえますが、農機具の場合は持ち込みができないケースが多いです。

とくに耕運機のような大きな農機具は、持ち込みではなく業者が直接現地に訪れて査定を行うパターンが一般的です。実際に買い取ってもらうのは査定を行ったあとになります。

では耕運機を中古で買い取ってもらう際に必要な手続きの流れについて解説します。

1.業者に査定依頼を出す

まずは業者にホームページや電話などを利用して査定を依頼を出しましょう。査定は都合のよい時間に来てくれるので、希望の日時を伝えてください。

なお査定を行う場所は耕運機が置いてある場所なので、わざわざ家の中を掃除したり、お出迎えの準備をしたりする必要はありません。

問い合わせ時点で売却したい耕運機についての情報を詳細に伝えておくと、断定的な判断にはりますが、ある程度の査定額を教えてもらうことができます。

この時点であまりよい査定額ではなかった場合は、出張査定を断っても問題ありませんし、よい査定結果になる可能性があるのでそのまま話を進めてもOKです。

どちらにしても実際に査定してもらうまで買取金額は確定しません。

2.無料査定をしてもらう

査定の日時が決まったら、実際に無料査定を行いましょう。

ちなみにインターネットのみで査定を行っている業者もありますが、できれば実際に耕運機の状態を目で見て確認してくれる業者を選んだほうがよい結果につながるのでおすすめです。

3.査定結果が出たら売却する

査定で買取金額が確定し、納得できる金額であればそのまま耕運機を売却します。

査定後にそのまま売却できるケースが多いですが、業者によって対応が違うので、説明どおりに手続きを進めましょう。

なお売却の際に難しい手続きは一切ありません。ただし身分証明書の準備が必要になるケースがあるのであらかじめ用意しておきましょう。

耕運機を引き渡したら買取代金を受け取ります。基本的にその場で現金受け取り可能ですが、業者によっては都合に合わせて銀行振込に対応してくれる場合もあります。

もし買取代金の受け取り方法に希望がある場合は、問い合わせの際に聞いてみるとよいでしょう。

大手メーカー耕運機の買取相場を解説

耕運機は大手メーカーから多数販売されており、中古での買取も盛んです。

メーカーによってスペックや形式でそれぞれ買取相場が異なります。売りたい耕運機がどのくらいの価格で買い取ってもらえるのか、予め把握しておくと後の取引がスムーズになります。

ではメーカー別に耕運機の買取相場を解説します。

ホンダ(HONDA)の買取相場

ホンダの耕運機は手軽に使えるコンパクトタイプから本格的に使えるパワータイプまで、幅広いモデルが展開されています。

アタッチメントも豊富で耕耘だけでなく、畝立てや除草まで野菜づくりに必要な作業も全部お任せできます!

・車輪ローター式:10,000~50,000円前後
・フロントローター式:20,000~80,000円前後
・リアローター式:30,000~100,000円前後

ヤンマー(YANMAR)の買取相場

ヤンマーの耕運機は種類が豊富で、規模に合わせてパワーや大きさが選べます。

1.6馬力20kgで30坪までの畑に最適なコンパクトタイプから、9.3馬力のハイパワーで広い畑を耕す乗用タイプまで勢揃い。家庭菜園程度ならミニ耕運機で十分ですが、本格的な業務で使うならコンパクトではないタイプの製品を選びましょう。

・ミニ耕運機:10,000~80,000円前後
・耕運機:50,000~200,000円前後
・乗用耕運機:200,000~700,000円前後

クボタ(Kubota)の買取相場

農機具メーカーの中でもとくに高い支持を得ているクボタの耕運機は、手軽に使えるタイプが豊富です。

状態によっては相場よりも買取価格が安くなる傾向が多いですが、人気メーカーのため古い耕運機でも買い取ってもらえる可能性が高いです。

・~30坪対応:10,000~40,000円
・~120坪対応:20,000~50,000円
・120坪以上対応:30,000~150,000円

耕運機を少しでも高く売る方法を解説

耕運機は基本的なスペックの違いだけでなく、パワーや対応できる畑の広さなどで大きく買取価格が変わりますが、同じだけ使い込まれた同じ耕運機でもできるだけ高く売る方法があります。

査定前にぜひやっておきたい耕運機を少しでも高く売る方法を解説します。

耕運機の汚れは綺麗に落とす

耕運機は土の上で使うものなので、土に触れる部分はもちろんハンドル部分や上部も意外と汚れています。

業者側でもある程度のクリーニングは行われますが、汚れが酷く残っていると細かな部分が確認できず正しく査定できない可能性があります。

また汚れを落とせば見栄え自体もよくなるので、査定の評価アップにつながります。

傷や塗装剥がれな直さない

見栄えがいいと査定の評価がよくなりますが、傷や塗装が剥がれている部分などはあえて直さずそのままにしておくことをおすすめします。

なぜなら修理費用が高くなる可能性があることと、逆に評価が悪くなる可能性があるからです。

たとえば販路を海外まで展開している業者の場合、国内メーカーの中古農機具を輸出することがあります。

海外では塗装が綺麗になっている、一部が修正されているなどが発覚した場合「なにかを隠しているのでは?」と思われることがあるので、傷などはあえてそのままにしておいた方が無難です。

アタッチメントなどの付属品やほかの農機具もまとめて売却する

豊富なアタッチメントなどの付属品や、ほかに売りたい農機具があればまとめて査定に出しましょう。

まとめ売りをすることで商品自体の買取価格にプラスして、コストカットできた出張費用分を買取価格に上乗せしてくれる可能性が期待できます。

査定では売り手側に費用の請求が行われることは基本的にありませんが、買い手側である業者は出張査定をするたびに移動費や人件費がかかります。

バラバラで複数の農機具の査定を依頼するよりも、まとめて依頼した方が本来かかるはずの出張費用がカットされるので、相場よりも高めの買取価格がつきやすくなることも。

なお耕運機のほかに複数の農機具を買取に出す場合は、査定を依頼する際にあらかじめ伝えておくとスムーズです。

査定はいろいろな業者にお願いする

業者が査定の際にチェックするポイントはモデルな年式、故障部分などほとんど同じですが、査定で重視するポイントが異なるので業者ごとに買取価格が変わります。

古い耕運機の場合、買取不可や買取価格が出ない業者もあれば、きちんと買い取ってくれる業者もあるなど評価はそれぞれで異なります。

そのためひとつの業者の査定結果だけで売却を判断してしまうと、後からもっと高値で売れたことが発覚して後悔することも。

できるだけ損をせず、なおかつ少しでも高く売却するなら、いろいろな業者に査定をお願いしましょう。

耕運機の買取相場は対応できる畑の広さで変わる

耕運機はモデルによってどのくらいのパワー(馬力)が出て、どのくらいの広さの畑に対応できるかが違います。

そして対応できる範囲が広いほど、耕運機の中古買取相場は高くなる傾向があります。

しかしモデルや状態によって買取価格は上下するので、必ずしも相場内の価格で買い取ってもらえるわけではありません。

耕運機を買い取ってもらうには、まずは査定を行う必要があります。査定をすれば耕運機にどのくらいの価値があるかわかるので、まずは無料査定を依頼するところから始めましょう。

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