クボタトラクターが海外でも人気の理由|その特徴や歴代のシリーズを解説
2022/05/23
日本では定番のクボタトラクターですが、実は海外でも非常に人気があります。
日本企業ならではの万全なフォロー体制と技術力が、海外でも支持されている大きな理由のようです。
クボタトラクターが日本だけでなく海外でも人気の理由について、歴代シリーズとともに詳しく解説します。
クボタトラクターの特徴・海外人気の理由を解説
CMでもおなじみの「クボタ」は、日本だけでなく海外でも強い支持を得ています。とくにトラクターはクボタを代表する人気農機具です。
なぜクボタトラクターは海外でも人気があるのか、特徴を交えて理由を解説します。
クボタは国内・海外シェアトップクラスのメーカー
クボタは国内の農機具シェア率「第1位」を誇るメーカーです。中でもトラクターはクボタを代表する農機具なので、非常に多くの農家で使われています。
そしてクボタは海外シェア率も「第3位」と、海外でも認められているメーカーです。数ある海外メーカーを押しのけてクボタが世界中で支持されているのには、日本企業ならではの理由があります。
高い耐久性がクボタトラクター最大の特徴
クボタトラクター最大の特徴は非常に高い耐久性です。
状況や使用方法によって変動はあるものの、「1年以上使用しているのにスパナを全く使わないで良い」と海外でも高評価◎。
大掛かりなメンテナンスがほとんど必要ないほど耐久性が高いため、現在でも80~90年代の古いモデルが活躍し続けています。
部品やパーツの販売も充実している
クボタトラクターは耐久性が非常に高いことに加え、アフターサービスも充実しています。
クボタの充実したアフターサービスは、日本だけでなく海外でも展開中。さらに修理に必要な部品やパーツも、迅速にユーザーのもとへ届けてくれるのもクボタならではのサービスです。
そして部品やパーツの販売も充実しています。消耗品も簡単に手に入れられるため、いざというときも安心です。
多少故障してもすぐに修理できるという安心感も、クボタトラクターが世界中で人気となっている理由のひとつでしょう。
海外トラクターにはない小型で使い勝手のよさも人気の理由
海外メーカーのトラクターは基本的に大型が多いです。やはり海外は農地が非常に広いため、パワーもサイズも大きいトラクターが主流になります。
しかし大型トラクターは大きな動きしかできないため、ちょっとした作業をしたいときや、小さな農地で作業する場合は使いにくいです。
クボタトラクターは日本の農地に合わせて作られているため、海外トラクターではあまり見られないコンパクトサイズになっています。海外トラクターよりも小回りが利き、さまざまな場面に対応しているため使い勝手も抜群です。
このような理由から、クボタトラクターは日本だけでなく、海外でも高い人気を得ています。
クボタトラクターの歴代シリーズを解説
クボタトラクターの歴史は今から半世紀以上も前から始まりました。
クボタにはどのようなトラクターがあったのか、歴代シリーズについて解説します。
日本初純国産トラクター「T15型」
1960年に初めてクボタから発売されたトラクターは「T15型」です。
実は「T15型」は日本初の純国産トラクターで、日本の農業を揺るがす革命的な農機具でした。
また、横型エンジンが主流でしたが、T15型では立形ディーゼルエンジンが採用されていました。
水田用トラクター「Lシリーズ」
田畑用のT15型の次に販売されたのが、1962年に登場した水田用トラクターの「Lシリーズ(L12型、L15型)」です。
翌年の1963年には「L27R型」が発売され、水田での作業効率が大幅にアップし、田植えと同時にほかの農作物を栽培できるようになりました。
小型で力強い四輪駆動トラクター「B6000型(ブルトラ)」
1971年に発売された「B6000型(ブルトラ)」は、小型四輪駆動です。
どんな場所でも力強く走行し、傾斜やぬかるみが多い場所での作業も問題なかったため、とても使い勝手のよいトラクターとして人気を集めていました。
色が選べる「サンシャインシリーズ」
クボタのトラクターと言えば、現在でも赤みの強いオレンジのイメージがあります。
しかし1978年に登場した「サンシャインシリーズ」は、現在でも使われている定番色に加えて、ブルーやブラックのカラーバリエーションがありました。
また1981年には、運転中のバランスを改善するモンローマチックが採用されました。
傾斜地の作業に適した「パワクロ」
1997年に発売された「パワクロ」は、傾斜地でも安定して作業ができる車種です。
パワクロは地面に与える圧力が小さいため、土が押し固められず、作物が育ちやすい上質な土が作れるようになりました。
最新技術を搭載した「KSAS」対応機
2014年に現行モデルにも搭載されている「KSAS(クボタスマートアグリシステム)」が開発され、対応機が同時に発売されました。
KSASクラウドにさまざまな情報が記録されることで、より効率的な作業が可能になりました。なおKSASは現在でも研究開発が行われており、日々進化を続けています。
クボタ史上最大馬力の「M7シリーズ」
2016年にクボタ史上最大の170馬力を出す「M7シリーズ」が登場しました。豊富な機能にタッチスクリーン操作など、パワーだけでなく利便性も向上。
ちなみに翌年の2017年には200馬力ディーゼルエンジン「V5009」が開発されています。
高い耐久性を誇るクボタのトラクターは海外でも人気
クボタのトラクターが海外でも人気な理由は、とにかく耐久性が非常に高いためです。さらに使いやすさも相まって、日本だけでなく海外でも高いシェアを誇るようになりました。
クボタトラクターは1960年に日本初の純国産トラクターとして登場し、以降は令和に変わった現在まで、時代のニーズに合わせた進化を続けています。
今後もさまざまな進化が期待されているクボタトラクターは、海外でもさらに市場を拡大し続けていくでしょう。