トラクターの買取での売却方法と手続き|相場価格より高く売る方法
2022/01/25
トラクターは農機具の中でも需要が高く、中古でも比較的高額での取引が行われています。
もしトラクターが不要になったら処分に出してしまうのではなく、買取依頼を出して売却することがおすすめです。
その売却方法と手続きについて、相場価格よりも高く売る方法とともに解説します。
トラクターの売却方法と流れを解説
トラクターの売却方法は主に3通りあります。
1.農機具の買取専門業者に依頼をする
2.オークションなどを使って必要な人に売る
3.買い替え時に下取りに出す
もっともおすすめの方法は、農機具の買取専門業者に依頼する方法です。
それぞれの特徴と手続きについて解説します。
トラクターの売却方法1.農機具の買取専門業者に依頼をする
農機具専門の買取業者は、豊富な実績と知識から適切な価格でトラクターを買い取ってもらえます。
現役で使える状態のよいトラクターはもちろんですが、生産終了した古いモデルや、故障して動かない状態でも買い取ってもらえるケースが多いです。
業者に買取依頼する手続きの流れ
1.まずはホームページから問い合わせフォームやメール、LINEなどを使ってオンラインで無料査定を依頼します。
よりスムーズに無料査定を依頼するなら、電話で直接問い合わせましょう。
2.依頼から数日以内(早ければ即日)に業者の出張査定が行われます。
業者によっては査定もオンラインのみで完結する場合がありますが、基本的に出張費などはかからないので、できれば直接確認してもらえる業者に依頼しましょう。
3.トラクターの状態を確認したら査定結果が出ます。査定結果に満足できたら、そのままトラクターを売却しましょう。
4.トラクターの売却が成立したら入金が行われます。なお売却の際にそのまま現金で受け取れるケースが多いですが、希望すれば銀行振込に対応してくれる業者もあります。
トラクターの売却方法2.ネットオークションなどを使って必要な人に売る
トラクターは需要がある農機具なので、ネットオークションにはつねに多数のトラクターが出品されています。
メーカーや状態によりますが、入札数が300以上あったり100万円以上で落札されたりするトラクターもあります。
フリマアプリにもトラクターの取引はありますが、出品数自体が少なく、ネットオークションほど高額で売買された取引はありませんでした。
ネットオークションで取引する流れ
1.ネットオークションのアカウントを作成し、個人情報や口座情報を記入しましょう。
2.トラクターの写真を撮影し、メーカーや状態(使用年数やメンテナンス履歴など)をできるだけ細かく記載してください。
あとでトラブルにならないように、傷や破損部分などあれば必ず記載してください。また発送方法についてもきちんと記載しておきましょう。
3.希望やあれば最低入札価格(開始価格)や即決価格を設定して出品しましょう。
4.オークションの期間が終了したら、落札者とコンタクトを取り、落札者の希望に合わせて発送を行います。
なお配達を行う場合は、トラクターの輸送を行っている業者に依頼する必要があります。業者や走行距離によっては、数十万円ほどの輸送量が発生するので注意してください。
5.落札者からの受け取り連絡があったら、指定の銀行振込へ入金が行われます。
※ネットオークションでの売却はやり取りや受け渡しの面から、かなりハードルが高いです。
トラクターの売却方法3.買い替え時に下取りに出す
トラクターを新品に買い替える場合は、下取りに出すとスムーズに取引が進められます。
農機具を取り扱う業者や農協(JA)で下取り可能です。
ただし農協は中古農機具の買取に対してあまり積極的ではないので、下取りに出すなら業者へ依頼することをおすすめします。
なお下取りは価格交渉がしづらく、買取よりも安い価格がつけられやすいので、できるだけ高く売るなら手間を増やしてでも買取に出した方がよいでしょう。
トラクターの下取りの流れ
1.まずは買い替えるトラクターの予算やモデルをある程度検討しておきましょう。
2.予算やモデルがある程度決まったら、販売されている店舗に向かい、新車と下取りの見積もりを行います。
3.下取り査定額に納得し、新車の価格にも問題がなければ契約成立です。
なお新車であっても値引き交渉が可能なので、お得に購入するなら相談するとよいでしょう。
また他店のほうが下取りの査定額が高かった場合も、下取りキャンセルを打診すれば高くなる可能性があるので試してみてください。
4.必要な書類や印鑑、届け出の準備が終わったら、正式な契約を交わします。
5.代金の支払いを行ったら、古いトラクターは下取りされ新車の購入完了です。
トラクターを売却する際の手続きを解説
トラクターは自動車のような農機具なので、売却する際に難しい手続きが必要なイメージがあります。
実際のところトラクターを売却する際にはどのような手続きが必要なのでしょうか?
トラクターを売却する際の手続きについて解説します。
トラクターの売却に難しい手続きはない
トラクターを売却する際にさまざまな書類への記入や証明書が必要になると思われがちですが、手続きにおいて特別な準備を行う必要はありません。
業者によって身分証明書が必要になるケースがありますが、面倒で難しい手続きはありません。
売りたいと思ったらすぐに業者へ査定の手配をしてOKです。運搬の手配なども業者が行うので、とくになにか準備しておく必要もありません。
ナンバープレートが付いている場合は返還手続きが必要
トラクターにナンバープレートを付けている場合は、売却が完了したら役場にナンバープレートを返還してください。
返還の届け出を行わないまま放置してしまうと、毎年数千円程度の税金が請求されてしまいます。
買取の際に業者がナンバープレートを取り外すので、そのままお住まいの区市町村役場に返還してください。
トラクターを相場価格よりも高く売る方法
トラクターにはある程度価格相場が決まっていますが、ポイントを押さえれば相場よりも高く売ることができます。
トラクターを相場価格よりも高く売る方法について解説します。
査定前に汚れはしっかり落としておく
相場より高く売るなら見た目は重要なポイントです。
トラクターに付着している泥は、ブラシを使って水でしっかり落としておきましょう。ピカピカにするだけでも査定額がアップします。
また隅や隙間、座席内部などの細かな部分の汚れもしっかり綺麗に落とすことで、より高い買取価格が期待できます。
トラクターは日ごろからメンテナンスをしておく
長く大切に使われてきたトラクターは、耐用年数にも差がでてきます。
日ごろからきちんとメンテナンスをしていれば、劣化スピードも遅くなるので、同じだけ使い込んだトラクターでも、相場より高く買い取ってもらえる可能性がアップします。
簡単な故障は予め直しておく
故障していても買取自体はしてもらえますが、やはり故障部分は少ないほど高く買い取ってもらいやすいです。
たとえばエンジンの出力が弱い場合はエアクリーナーエレメントを綺麗にする、小さな破損は部品を取り替えておくなど、簡単な故障は自身で直しておくとよいでしょう。
なお故障部分を直す場合は、必ず修理費用と買取相場を比較してから検討してください。
塗装の傷は直さない方がベター
トラクターについた傷は査定のマイナスポイントなので、できれば傷のない綺麗な状態の方がいいです。
しかし査定額を上げるために下手に塗装をして傷をごまかすのは、査定額アップにはつながらないので注意してください。
とくに海外で人気のある大きなモデルや古い機種は、塗装がしてあると「なにか不都合な部分を隠しているのではないか?」と悪い評価になってしまう可能性があります。
評価が下がる可能性があるので外装は余計な手を加えずに、汚れを綺麗に落とす程度に留めておきましょう。
故障部分や不具合は正確に伝える
故障部分が少ない方が査定額は高くなりますが、もし故障や不具合がある場合はきちんと正確に伝えた方が査定額が高くなる場合があります。
しばらく動かすと異音がする、購入当初より振動が激しいなど、少し動かしただけではわからないような部分は正確に伝えた方が、点検がスムーズになるので評価アップにつながります。
査定は農機具買取の専門業者に依頼する
査定は基本的に無料で行われるので、できれば1社ではなく複数の業者にお願いしてください。
なぜなら業者によって重視する評価項目が異なるので、同じトラクターでも買取価格に大きな差が出るケースがあるからです。
とくに古いトラクターは、買取価格に差が生じやすいので、複数の業者に出張査定を依頼してより高く売却できる業者を選びましょう。
トラクター売却で失敗しない買取業者選びのポイント
トラクター買取で重要なのが業者選びです。
運悪く誠実ではない業者を選んでしまうと、適切な査定額を出してもらえなかったり、減額の要求や出張費の請求などが行われたりして損をする可能性があります。
ではトラクター買取で失敗しないためには、どのように業者を選べばよいのでしょうか?
口コミをきちんと確認する
口コミサイトやSNSには買取業者のリアルな口コミが投稿されています。
業者によってはホームページ上に口コミを掲載しているケースがありますが、編集されたものなのであまり参考にはなりません。
よいところも悪いところもしっかり把握するために、生の声が投稿されている口コミサイトやSNSを参考にしましょう。
無料査定で手数料がかからない買取業者を選ぶ
査定自体は無料だと謳っていても、距離に応じて出張費を要求してくる業者があります。
たしかにわざわざ時間と交通費をかけてまで出張査定に出たからには、業者としては買取を成立させたいところです。
しかし必要以上に費用を要求する業者は、とても誠実とは言えません。適切な査定額を出してくれる保証もないので、無料査定で一切手数料がかからない業者を選びましょう。
農機具でっくでは無料出張査定も行っております。
豊富な販売経路を持っている買取業者であること
全国に支店がある、海外に輸出をしているなど、豊富な販売経路を持っている業者なら、さまざまな需要を満たすために意外な車種が高額で買い取ってもらえるケースがあります。
たとえば海外へ積極的に輸出を行っている業者なら、国内では需要が少なくなった古いモデルでも高く買い取ってくれる可能性が期待できます。
トラクターを高く売るなら業者選びとメンテナンスが重要
トラクターをできるだけ高く売るなら、適切な価格で査定してくれる業者を選ぶことと、日ごろからきちんとメンテナンスを行うことが大切です。
トラクターの買取価格に最も影響するのが、査定時の状態です。きちんとメンテナンスを行っているトラクターは、古くても問題なく動作できて使えるので、相場よりも高く買い取ってもらえる可能性が期待できます。
また業者によって重要視するポイントが違うので、1社に絞らず複数社に見積もりを出してもらうことも高く売るひとつのポイントです。
難しい手続き不要で簡単に売却できるので、不要になったらまずは査定してもらうところから始めましょう。